2015年秋に、「家庭・子育て・自立」学習会をスタートしました
この学習会は、親子関係や家庭、また女性の生き方がテーマです。
特に思春期について、また今の子どもたちを取り巻く様々な問題についても考えます。
関連するテキストを読みながら、参加者どうしが率直に語り合い、学び合い、それぞれが自分の問題について考えていけるような学習会を目指しています。
(1)家庭の問題の難しさ
家庭は問題が山積みです。
私たちは、子育て、親子関係、夫婦関係、親や自分自身の老後や介護等々、様々な家庭の問題に悩みます。
また、学校や仕事での人間関係など、生きていく中でぶつかる多くの問題が、それぞれの人がどんな価値観のどんな家庭に育ったのかということと深くつながっていることは、多くの人が感じていることです。
親から独立した後も、繰り返しその親子関係や家庭の在り方が問われます。
①客観的に見ることの難しさ
ところが、私たちは家庭内の問題になかなか向き合えません。
家庭内の日常のことほど、その中にあって客観視することは難しく、また、私たちは無意識にも家庭の問題から目を逸らしがちです。
しかし、子どもの問題一つとってみても、その家庭や親の問題抜きには解決しません。
家庭の問題の根の深さ、また動かし難さがあります。
②閉鎖性
家庭の問題のもう一つの難しさは、問題を家庭内に閉じ込めやすいことです。
プライベートな家庭の宿命でもありますが、家庭の運営や子育ての仕事は、孤独で閉じたものになりがちです。
本来は、将来の社会を担っていく子どもを育てる仕事は、個人的な仕事ではなく、極めて社会的な仕事です。
ところが、他の仕事であれば、働く中で日々教育を受け、また仲間と学び合ってその仕事に必要な能力を身に付けていくのに対して、家庭運営や子育ての仕事については、そうした機会に乏しいのではないでしょうか。
③女性
もう一点、家庭の問題は、特に女性の問題の面があります。
女性の社会環境は大きく変化し、社会進出も進みました。
しかし、女性がどう生きることが、自立した、自由な生き方なのでしょうか。
夫婦関係をどう築き、どう家庭運営や子育てをしていくのか、また、子育て後の人生や老後をどう生きるのか等々の根本的な問題には、まだ何も答えが出ていないのではないでしょうか。
女性の生き方のその難しさが、家庭の問題の難しさと重なると思います。
(2)オープンに学び合う場
そういった家庭の問題を、みなさんで共に考え、学び合うために、この学習会を立ち上げました。
年に3~5回開催し、家庭に関するあらゆる問題を取り上げてまいります。
テキストに学びながら、日頃の生活の中で感じていることもフランクに話し合い、それぞれの生活を振り返り、また新しくつくり直していく機会になればと思います。
参加をご希望の方、また関心のある方は、下記、フォームメールにて、ぜひお問い合わせください。
https://keimei-kokugo.sakura.ne.jp/katei-contact/postmail.html
鶏鳴学園講師 田中由美子
〒113-0034 東京都文京区湯島1-3-6 Uビル7F
鶏鳴学園 家庭論学習会事務局
メールアドレス: keimei@zg8.so-net.ne.jp
学習会の詳しい趣旨については、下記ページをご覧ください。