学習会立ち上げに先立って

2015年6月28日

6月21日(日)に、鶏鳴学園にて、松田道雄著『新しい家庭像を求めて』の読書会を行いました。もともと大学生・社会人ゼミ主催の読書会ですが、今回のテーマが「家庭論」でしたので、鶏鳴学園の生徒や保護者の方々にも関心を持ってもらえるだろうと思って、ご案内しました。
当日、生徒2名と、保護者の方4名が参加されました。
その方々の感想を紹介します。

 


高3女子のお母さん、Aさん
働きながら、家庭をしっかりと守っている女性が増えていますので、家の中のことしか出来ない自分に対して、複雑な思いと、誰よりも子供達や主人に愛情を持って行動しているのではないかという主婦としての誇りが入り交じって居りました。
主婦の自立や生きがいを考えた時に、あまり子供と一体化し過ぎず、しかし、子供を幸せに導くことは、バランス感覚が必要なことであると思います。
自分のことより家庭を優先し過ぎないよう、自分自身の自由や老後を考える良いチャンスとなりました。

 

高3女子のお母さん、Bさん
本日は貴重な機会をありがとうございました。
日々、子育てに関しては自問自答しながら真剣に取り組んできたつもりですが、それは自分の楽しみでもあり、確実に母子一体化してきたと自覚しております。
自分自身が、自立して自分らしく、できれば社会貢献できる道というのは、漠然と以前から考えてきたことですが、改めて真剣に考えなければいけないと思いました。
この20年ほど、専業主婦をしてきて、今はまた外に出て社会貢献をしたいという思いも強いのですが、本当に意味のあることを選び取っていきたいと思います。

 

中1女子のお母さん、Cさん
この本を読み、改めてこれから自分がどうしていったらいいのかを考えるきっかけとなった。
自由であるから迷っているし、正解がないので、今選んでいることも正解かもしれないし、間違っているかもしれない。これからもずっと、どう生きていくのかを考え続けることになると思う。
ふだん、なかなか他の世代の人の意見を聞く機会がないので、読書会を開いていただき、うれしく思います。
今後もこのような機会があったら、また参加したいと思いました。

 

中1男子のお母さん、Dさん
文明がどんどん発達して、便利になって来た現代において、昔のような三世代同居に逆戻りすることは、そう簡単ではない、むしろ不可能だと思います。その中で、介護の問題や、独居老人の問題などをどう解決するのかは、非常に難しい問題で、なかなか答えが見つかりません。
ただ、これから長い人生を生きていく上で、一人一人が意識を持って生きていくこと、考えていくことで、何らかの答えが出てくるのではないでしょうか。

 

高3女子、Eさん
女性の自立について考えていて、お金を稼ぐことが必ずしも自立ではない、指示されたままでは女性の立場は低いままだ、という新しい視点が持てた。
p71に、民主主義になるほどかえって女のよわさがでてくる、とあるが、何故民主主義だと女のよわさがでてくるのだろう。ここをもっと本を読んで、考えていきたい。

 

中1男子、F君
この本自体、難しくて半分ぐらいしかわからなかった。
この本では、江戸時代から終戦までの変化をくわしく書いていたので、自分が大人になってからもう一度読んでみたいと思う。
あと、初めて知ったこともあり、とても参考になった。

 


今回の読書会には多くの方に参加していただき、家庭というテーマが、どなたにも共通する、また人間にとって本質的なものであることを再認識しました。
私は、鶏鳴学園に関わるようになって、私自身がどのように生きるのかという問題について真正面から話し合い、考えるようになりました。今回の読書会では、より様々な立場の方とその機会を持つことができたことをうれしく思っています。
特に、お母様方の、ご自身の人生についての思いや迷いに共感いたしました。主婦としてのコンプレックスとプライド、自立への思い、そして、本当に意味のある社会貢献をしたいという思いなどです。今後も読書会に参加したいという声も伺いました。
当日はこれまでにない形の読書会に緊張の連続でしたが、あらためて振り返って、10代から60代までが集った壮大で、異色の勉強会でした。
こうした勉強会を、今後も用意していきたいと思います。是非ご一緒に、学び合い、語り合って参りましょう。

鶏鳴学園 講師  田中由美子

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